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フォルクスワーゲン・ゴルフ GTI

高い走行性能と実用性を備えた新世代「ホットハッチ」

 “ホットハッチ”という言葉がある。ようはハイパフォーマンスなエンジンとそれに見合った足回りによる高い走行性能を持つハッチバック車ということだが、このルーツとなったのが1976年、初代ゴルフに追加されたGTIだ。以来、歴代GTIはホットハッチの代名詞的な存在となり、世界中の“ホットハッチ・ファン”を魅了し続けてきた。

 そして今回登場したのが、新型ゴルフGTI。現行の第6世代ゴルフをベースに、高性能エンジンと強化サスペンション、ブレーキなどを搭載し、高い走行性能しているのはもちろん、乗員全員が快適に移動できる実用性も併せ持っている。そして先代モデルを上回るパワーと低燃費を実現しているのが大きな特徴だ。


■より情熱的に、ダイナミックなエクステリア
 ゴルフの中でも特別なモデルであるために、最新のVWモデルに共通するフロントデザインを踏襲しつつ、ハニカム状のラジエターグリルとGTIの伝統でもある2本の「赤いライン」で、GTIの個性を表現している。また、縦型となったフォグランプや新機能も搭載されたバイキセノンヘドライト(後述)も、デザイン上の特長となっている。

 サイドビューは、低く前傾した姿勢が俊敏な走りを予感させる。そのプロポーションを一層引き立てるのが、ヘッドライトからテールライトへと伸びるキャラクターライン。また、専用のブッラクシルがGTIであることを主張。標準装着17インチアルミホイールとオプションの18インチアルミホイールが、迫力を生み出すとともに足元を引き締めている。

 リヤビューではダークレンズや新デザインのバンパーでワイド感を強調し、アンダーボディにはダウンフォースを発生させるディフューザーも装備。80㎜径の2本のクロームメッキパイプ、サイズをアップしたリヤスポイラーで、ノーマル・ゴルフとの違いを強調している。


■自動調整バイキセノンヘッドライト
 「ハイスピード」「シティ」「ノーマル」という走行速度に応じて、ヘッドライトの配光パターンを自動的に調整することで、あらゆる速度域でも常に最適な照射範囲を確保し、夜間走行の安全性を向上させる。「ハイスピード」モードは時速110㎞以上で30秒走行した場合に作動し、より遠くまで照射することで高速走行時の視界を確保する。「シティ」モードは時速10㎞~40㎞で作動。左右に幅広く照射することで交差点などでの見通しを改善する。これ以外の速度域では「ノーマル」モードになり、歩道側をより奥まで照射する。

 また、ヘッドライトの照射角度をステアリングホイールの回転角度に応じて水平に変化させる、ダイナミックコーナーリングライトも搭載されている。


■クラスを超えた質感を持つインテリア
 フロントシートは、コーナーリングで身体をしっかりと支えてくれる、大き目のサイドサポートを持つ専用スポーツシートが標準装備される。しかも、GTI伝統のチェックパターンを採用(オプションでレザーのパワーシートもあり)。アルミ調の専用ペダル類、シフトノブ、レザーの3本スポークステアリングなどを採用。随所にスポーツマインドあふれる「赤いステッチ」が施されている。

 センターコンソールには高性能オーディオシステム、RCD310を搭載。オプションとしてHDDナビ/12セグ地デジ受信機、ETC車載器などを設定。エアコンは左右独立で温度設定できる2ゾーンフルオートエアコンを標準装備する。

 室内は5人が余裕を持って乗り込める空間が確保されている。ラゲージスペースはゴルフと同じ350L(ISO計測値/最大1305L)あり、オーナーはロングツーリングからビジネスまで日常の足としてGTIを使うことができる。この点が多くのスポーツカーと異なる点だ。


■高出力&低燃費のパワートレイン
 パワーユニットは、高性能と経済性を両立させた新世代の2・0L直噴ターボエンジン(最高出力=211PS/最大トルク=350Nm)。先代モデルより11PS出力を向上させながら、厳格なユーロ5排出ガス規制をクリア。燃費は日本の10・15モード走行で13・0㎞/Lとなり、平成22年度燃費基準を達成した。

 最大トルクは1700rpmから5200rpmまで保たれ、性能曲線を図で示すとトルク〝カーブ〟という表現が当てはまらないほど。0~100㎞/h加速は6・9秒、最高速度は238㎞/hとなっている。ミッションは6速DSGで、シフトコンフォートとドライビングダイナミクスを同時に実現している。

■XDS(電子制御式ディファレンシャルロック)
 VWとして初めて採用されるXDSは、ESPと一体となっているEDS(エレクトロニック・ディファレンシャルロック・システム)の機能を拡張したもので、「EDS」が主に低ミュー路での発進、加速時に空転した駆動輪のブレーキ圧を高めることでトラクションを確保し、走行安定性を高める機能であるのに対し、「XDS」は中高速域のコーナーリング時に作動する。コーナーリング時に内側の駆動輪に荷重が不足するとXDSが作動し、その車輪のブレーキ圧を5~15バール高め、空転を防止することでトラクションを確保しアンダーステアを軽減、ニュートラルで正確なハンドリングと安定したコーナーリングを実現する。

■DCC(アダプティブシャシーコントロール)
 DCCは、これまでパサートなどの上級グレードのみに採用されていた機構で、「ノーマル」「スポーツ」「コンフォート」の3つのモードを選択でき、さらに路面状況や走行状態を総合的に判断し、ダンパーの減衰力や電動パワーステアリングの特性を調整する。この機能は18インチアルミホイールとセットオプションとなっており、18インチタイヤに合わせた快適なドライビングが可能となった。

 DCCはショックアブソーバー一体型のアジャストバルブ内のダンパーオイル流量を電子制御し、可変ダンパーの減衰力を切り替え、サスペンション特性をコントロールするもの。ダンパーの減衰力の制御はわずか1000分の数秒で完了するため、実際には瞬時に減衰力特性が切り替わる。

■GTIとは
 GTIは、VWの中でも常に特別のブランドとして位置付けられている。1976年に登場した初代モデル(1・6L/110PS)は、当時高級スポーツカーや大型サルーンで占められていた、アウトバーンの追い越し車線を悠然と駆け抜けた。コンパクト2BOXというスタイルからは想像しがたい高性能を持ち、その走りは今や伝説となっている。大型車=高性能という概念や、排気量によるクルマの序列を超越して、GTIはスポーツカーとして認知され、30年以上にわたり世界中のファンを魅了してきた。

 国内では1985年、第2世代から正規輸入が開始され、国内でも多くの支持を得ている。中でも、先代ゴルフでは導入翌年(06年)、全ゴルフのうち33%(05~08年の平均では24%)がGTIと、全グレード中で最も高い販売比率を占めた。この数字が国内におけるGTIファンの熱い思いを鮮明に表わしている。

【希望小売価格】366万円(右ハンドル)

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掲載日:2009/09/18

この記事のカテゴリ:新型車徹底紹介