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トヨタ、燃料電池車用 高圧水素タンク製造の認可を取得

自主検査による製造で生産性向上に寄与

 トヨタは、高圧ガス保安法により定められているガス系燃料タンクの内、燃料電池自動車(FCV)用高圧水素タンクに関して、自主検査により製造することができる「登録容器製造業者」として、経済産業大臣の認可を取得したことを発表した。

 1997年に経済産業省にて法整備されたこの制度において、700MPa(メガパスカル・700気圧)の高圧水素タンク製造業者として認可を受けるのは、トヨタが初となる。

 高圧水素タンクなど1MPa(10気圧)以上の圧力でガスを貯蔵する容器や付属品は全て、経済産業省の型式認証を取得した上で、製造過程において、高圧ガス保安協会(以下、KHK)の立会検査を受けることが高圧ガス保安法により義務付けられており、高圧水素タンクの場合は、製造途中と完成時の2回の立会検査が必要であり、検査で合格するまでは次の工程に進めることができない。

 そのため、これまでトヨタは、「FCHV-adv」などのFCVの生産時には、搭載する高圧水素タンクの製造過程でKHK検査院の立会検査を受けており、これにより、タンクの検査待ちの在庫の管理、タンクの製造計画やFCVの生産計画を立会検査の日程に応じて調整する、といった対応が必要となっていた。

 トヨタは、2014年度内からFCVセダンの販売開始に向け、「登録容器製造業者」の認可取得のため準備を行ってきており、この認可を取得するためには、KHKが定めた「KHKS 0102 容器等製造業者登録基準(2010)」(以下、「KHKS 0102」)に合格し、「製造プロセスにおいて高度な品質管理体制を構築していると認められる事業者」であると認定される必要があった。

 トヨタは、194項目に渡る詳細な「KHKS 0102」の基準に合致させるために、これまで培ってきた品質マネジメントシステムをベースに、品質マニュアルや容器検査規程等を整備するとともに、関連部品会社を含めて文書体系化された品質マネジメントシステムを確立し、6月に、KHKによる高圧水素タンク製造ラインの現地確認において、「KHKS 0102に適合」との判定を得、その後7月に、中部近畿産業保安監督部に経済産業大臣の認可を得るための申請書を提出した後、認可を受けるに至った。

 トヨタは、今回の認可取得により、今後は、認可基準に沿って自社で検査員制度を制定し、そこで選定した社内検査員の自主検査による製造が可能となり、KHKの立会検査を受ける必要がなくなったことで、高圧水素タンクの製造効率の向上、さらに、FCVの生産性向上、コスト低減にもつながると考えており、今回の認可取得を機に、「安全で、安心できる高圧水素タンク」の製造効率向上に向けた工程の見直しなど、FCVの生産準備を進めていく、とのことである。

掲載日:2014/08/29

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