新規会員募集中



トヨタ、進化したバーチャル人体モデルで予防安全に対応

衝突前の乗員身構え状態を模擬

 トヨタは、衝突事故における人体傷害をコンピューター上でシュミレートできるバーチャル人体モデルTHUMS(サムス)に、人の身構え状態から脱力状態まで模擬可能な筋肉モデルを追加し、THUMS Version 5として発売した。

 事故時には、約半数のドライバーが急ブレーキや操舵などで回避行動するという調査結果があり、特に、急ブレーキを踏むと乗員は身構えるため、事故前後で脱力した状態とは姿勢変化の大きさが異なる。

 従来のTHUMSでは、衝突後の姿勢変化を模擬可能だったが、筋肉モデルを追加したTHUMS Version 5では、衝突前の身構え状態も含めた乗員の姿勢変化を模擬することが可能となった。

 トヨタは、上記により、より現実の事故に近い条件でシートベルトやエアバッグなどの安全装備の効果を検証できるほか、PCSなど予防安全技術の効果をより精度高く予測可能とし、乗員保護効果を更に向上させた予防安全技術の開発促進が期待できる、と説明している。

 THUMSは、国内外の自動車メーカー、部品メーカーなど数十社が採用しており、衝突事故における乗員や歩行者の傷害の解析に使用され、THUMS Version 5は(株)JSOL(東京都中央区)および日本イーエスアイ(株)(東京都新宿区)を通じて販売している。

 トヨタは、モビリティ社会の究極の願いである「交通死傷者ゼロ」に貢献するため、今後もTHUMSを用いて、車両衝突時の乗員姿勢や傷害を解析し、シートベルトやPCSなどの安全技術の開発・改良に活用していく、と述べている。

  • 写真1
掲載日:2015/06/26

この記事のカテゴリ:新着  新車  業界  その他